呉羽梨の4つの特徴
- 水はけのよい土壌が、おいしい梨をつくります
- 自然災害の少ない気候が、安定した品質を保ちます。
- 「無袋栽培」だから、自然の美味しさがそのまま!
- 健康に安心の減農薬エコファーマー
呉羽梨がおいしいワケ
写真左が『5kg12個玉』、右が『3kg7個玉』
自然の美味しさが たっぷり詰まった果実
一般的な梨農家では、病気や害虫から実を守るために、梨の果実に袋を被せる「袋掛け」を行います。
しかし、呉羽の梨農家は袋を掛けない「無袋栽培」で育てます。
だから、呉羽梨は太陽や風・新鮮な空気など、自然の恵みをそのまま十分に受けて育ちます。
その甲斐あって、甘みが多く酸味の少ない、噛むと瑞々しい果肉がシャワシャワと口中に広がる、最高の梨となるのです。
健康な梨は安心・安全
呉羽梨は、果実を大きくさせるための植物成長剤などの薬物は一切使用していません。
だから、梨も健康で人の体にも安心・安全です。
梨の名産地・呉羽は 徹底したエコ農業地帯
日本各地で幸水の産地といえば、茨城・千葉・佐賀・栃木・福島なども有名ですが、ここ富山の呉羽丘陵も全国的な梨の名産地で知られています。
梨農家は150軒ほどあります。
(高齢化等の理由により年々減少傾向です。求む。若い力!)
しかも、呉羽の梨農家の全てが減農薬のエコファーマー認定を受けています。
梨の名産地の呉羽地域は徹底したエコ農業地帯です。
呉羽梨の風景
水はけのよい土壌が 梨の生育に最適
富山県の呉羽丘陵は粘土質で水はけがよく、しかもよく肥えた土壌なので、梨の生育に最適です。
滝脇梨園では緻密なたい肥作業を欠かしません。梨にたっぷりの栄養を与え、健康優良児のおいしい梨に育つよう、手間暇をかけています。
呉羽梨の歴史 〜さかのぼること100年以上・・・
呉羽丘陵地一帯は粘土層が多く、水の便が悪く稲作に不向きな土地でした
明治30年代に地元・富山市吉作の土池弥次朗氏が、梨の品種「長十郎」の苗木を植えました。それが始まりです。
それまでは茶の栽培が活発に行われておりましたが、粘土層の土地は同じく梨の生育にも適した土質で品質の良い果実が収穫されることが評判を呼び、次々と栽培面積が拡大していきました。
昭和30年代には全国でもいち早く幸水の栽培に乗り出したほか、生産者が共同で選果する体制も整いました。
呉羽地区や射水市の一部などで150戸あまりの農家が生産、出荷しています。
地域一帯では珍しい
千葉や九州でも梨作りは盛んですが、頻繁に台風が来ますので、風のない谷間で点々と栽培をしていると聞きます。
呉羽のように幸水を地域一帯で作っている生産地は全国を見渡してもあまりありません。
主力品種は幸水
果汁を多く含んでおり、甘みが強い。という特徴が好まれています。今では生産の6割が幸水です。
一方で、大振りで形の良い豊水や、梨の原種の味わいを残す新高も、それぞれ根強い人気があります。
梨の品種の違いによる特徴
種類 | 甘味 | 酸味 | 香り |
---|---|---|---|
幸水 | とても強い | 無し | 良い |
豊水 | 強い | 有り | 良い |
新高 | 普通 | 無し | とても良い |
あきづき | とても強い | 無し | 良い |
梨も人間と同じで、どれがいちばん良いというのはありません。ワインのように、品種や地域、収穫年のできばえの違いを楽しみ味わう、奥の深い果物です。
和梨はブドウやメロンにも負けない上品さがあり、それが日本人の心に響くのでしょうか。
あなたの好きな品種はどれですか?
梨の主要品種の系統図
(Wikipediaからの引用)